組織内会計士の活躍事例


ゴールドマン・サックス証券株式会社 コントローラーズ 小笠原 崇雅 氏

―― 会計士を目指した経緯(理由)をおしえてください。
小笠原氏:学生の頃から、ずっと何らかの専門職につきたいと考えていました。法律より数字を扱う方が好きでしたので、公認会計士を志しました。

―― 監査法人ではどのような業務に従事されていましたか。
小笠原氏:日本の監査法人では主に大手証券会社の会計監査を担当していました。その後、ニューヨークの監査法人に現地採用され、主に日系企業の会計監査を担当しました。

小笠原 崇雅 氏


―― 監査法人から組織内会計士になった理由をおしえてください。
小笠原氏:日米の監査法人で通算8年ほど会計監査を担当し、さまざまなクライアントを通じて幅広い経験をすることができ、充実感はありました。しかし、次第に財務諸表の作成者の立場として、異なる角度から会計に関わっていきたいとの気持ちが強くなり、ゴールドマン・サックスに転職しました。

―― 組織内会計士としての略歴をおしえてください。
小笠原氏:ゴールドマン・サックス証券株式会社のコントローラーズ(いわゆる経理部)にて6年半ほど勤務しています。最初に配属された部署では、おもにゴールドマン・サックスのグループ会社による日本での自己勘定投資に関わる会計業務を担当していました。その後、現在のアカウンティング・ポリシー・グループに異動しました。

―― 現在の仕事内容についておしえてください。
小笠原氏:現在の職務内容は財務諸表を直接作成するのではなく、日本国外も含め社内のあらゆる部門で行われる取引に関して高度な会計的判断が求められる際に、会計の専門家として分析、助言及び判断を行っております。アカウンティング・ポリシー・グループは全員が世界各国の会計のプロフェッショナルであり、米国のEITFやIFRS解釈委員会の委員なども務めています。日々の議論を通じて、金融会計の最先端の動向を日々学ぶことができ、とても刺激的です。グローバルな投資銀行という業態上、取り扱う領域は複雑多岐にわたり、会計はもちろんのこと最新の金融ビジネスに関する広範な知識が求められます。また、取り扱う会計基準も、日本基準、米国基準およびIFRSと広範なため、毎日が研鑽の日々です。

―― 組織内会計士として公認会計士であることの強みとは何でしょうか。
小笠原氏:公認会計士の資格取得はあくまでスターティングポイントであって、資格試験で勉強したことがすぐに実務で使えるというわけではありません。しかし、体系的に学んだ知識は実務を行う上で基礎となり、自分自身への自信にもつながると考えています。

―― 将来進みたい方向はありますか。また、それをかなえるための課題はありますか。
小笠原氏:弊社では、コントローラーズはもちろんですが、ほかにも投資銀行部門、投資調査部門あるいは内部監査部などで組織内会計士の資格を生かして活躍されている方が多くいます。私としては、より国際的な会計士としての専門性を磨き、弊社の業務を通じて金融市場及び会計業界の発展に少しでも貢献できるよう努力していきたいです。

 

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